当山の護持人
- ニックネーム:無名 粗学
- 昭和36生まれ 男
- 愛知県在住
- 30年間のサラリーマン生活
- 自営業 + 年金生活者
- 4人家族
私は幼い頃から、祖母に連れられて川崎大師へよくお参りしていました。振り返れば、私は物心がつく前から、自然と弘法大師空海とのご縁を結んでいたのだと思います。
とはいえ、空海についての理解は、長い間、一般的な知識の範囲を超えるものではありませんでした。
その後、家内とともに西国三十三所を巡礼する中で、たびたび「大師堂」を目にしました。宗派や歴史の異なる各地の寺院で、なぜ空海はこれほどまでに慕われ、大切にされているのだろうか――。その素朴な疑問が、あらためて空海の生涯と思想を学ぶきっかけとなりました。
学びを進める中で、私は空海の説く「即身成仏」の思想に強く心を引かれるようになりました。それは、遠い来世に救いを求めるだけではなく、今を生きるこの身、この日常の中に、仏となる可能性を見いだす教えです。
特別な修行者でなくても、仕事や家庭を大切にしながら、日々の暮らしの中で空海の教えを学び、少しずつ実践していくことはできるのではないか。私自身も、ごく普通の生活を送る一人の人間として、その道を歩み続けたいと考えるようになりました。
そして、同じような思いを持つ方々とともに空海を学び、その教えを現代の生活に生かしていくための場として、このたび当山を開山いたしました。
ここは、すでに答えを得た者が教えを説くための場所ではありません。空海とのご縁を大切にしながら、一人ひとりが学び、考え、それぞれの歩みを重ねていくための場所です。
皆様とともに学び、ともに歩んでいくことができれば、これ以上の喜びはありません。

